人の縁が紡いでくれた高野山との縁。日常リセットと新しい出会いを期待して、是非また参加したいです!
プロフィール
【氏名】國廣 正幸(40代)
【職業】会社員
【業務内容】
・高野山デジタルミュージアムにおけるカフェ運営・接客業務
・宿坊における清掃等の運営補助業務 等
【時期】2023年6月中旬から2週間
- # 40代
- # リフレッシュ
- # 世代地域を超えた出会い
- # 日常リセット
- # 長期休暇
インタビュー内容
今回、高野山での滞在型プログラムに参加された動機は?
これまで外食産業の企業で働いていて、新店オープンや海外出店に伴って、普段とは異なる土地に短期間赴くことがあったのですが、近年コロナ禍になってその機会も少なくなっていました。そんな中で、友人から働きながら旅するプログラムのことを聞いて興味を持っていました。
そんな中で、ある日友人から高野山デジタルミュージアムの「カフェ雫」の写真が送られてきて、同時期に短期スタッフの募集の求人情報を拝見して、「これだ!」と思って応募しました。巡りあわせでしたね。
海外出店任務で赴いたドバイでの國廣さん
旅を終えてみて、國廣さんにとってどんな意味を持つ2週間でしたか?
①日常をリセットする、②新しい人とのめぐり逢いを楽しむ、そして、③観光で来るより深く高野山の人や文化・自然に触れられる、という3つの意味がありました。それは、滞在して働くからこその醍醐味だったと思います。
文化・自然に触れた体験、具体的にはどんなことをされたんですか?
実は最近、仏像にはまってきていまして、ゆっくり霊宝館に訪れることができたのは感激でした。阿字観瞑想も貴重な体験でした。あと、「女人道めぐりコース」を歩いたりしましたね。これは偶然だったのですが、女人道コースをYouTubeで調べていた時に参考にしたチャンネルを発信していたのがデジタルミュージアムで働いている方で、不思議な縁を感じました(笑)。
高野山での2週間、思い出に残っていることを挙げるとしたら?
一つ目は、朝の生身供を目にできたことが思い出深いです。二つ目は、女人道のトレッキング中に鹿が突撃してきたこと、結構危なかったです(苦笑)。三つ目は、波切不動尊の年に1回の御開帳の日にお参りできたことでしょうか。
これらは、日帰りや1泊2日の観光旅行では出会えないひとときであったと思います。
奥の院で毎朝行われる「生身供」の儀式では、1200年前から弘法大師が永遠の修行に入っている御廟に毎日食事が運ばれている
食べ物で印象に残ったことは何かありましたか?
美味しい食べものは本当にたくさんありました。「食べ物の関所」が至る所にある感じというか(笑)。「かるかや餅」「笹巻きあんぷ」や、さざ波さんの和菓子が一品でした。特にさざ波さんの高野四郎は注文を受けてから、もなかにあんこを詰めるのでサクサクとした食感が楽しめて本当においしかったです。
松栄堂さんの「かるかや餅」
こしあんを生麩で包んだ「笹巻きあんぷ」
さざ波さんの「高野四郎」と「酒饅頭」
2週間の高野山での生活、食べることについては苦労しなかったですか?
はい。予め野菜がちょっと手に入りにくいようなことを聞いていましたので、米は自宅から、野菜は高野山に来る途中の道の駅で調達して持参しました。自炊できる準備もしてきたのと、スパイスからカレーを作ることが好きなので、社宅にある食器類を使わせていただいて、問題なく調理して過ごしておりました。
ただ、予め持参したものだけで暮らすのは2週間程度までだと思うので、それより長い期間となると買い出しに行ったり、 割高ですが山内の商店で調達する必要があると思います。
毎日の通勤は自転車を貸してくれていたので不便はなかったです。ただ、梅雨の時期だったのと、社宅が勤務先まで少し距離があったので雨の日は少し不便を感じました。
あと、飲食店や買い物先が早く閉店します。ただ、これは逆に言うといらない物を買わなくて済むとも言えるので、逆に良いところかもしれません。
社宅に備え付けの食器で、スパイスからカレーを自炊!
高野山では「出会い」も大きな非日常体験だった?
短期で参加しているスタッフ同士で仲良くなれたことはとても貴重な体験でした。普段の生活とは別の世界の人と近い距離間で知り合えるのは、こういう働き方に参加してみる醍醐味だと思います。世代・地域を超えた人たちが集い、同じ時間を共有するからこそ、「仲間」になれるのだと思います。こういう体験は、学生さんだけではなく、一定の社会経験を積んだ人にとっても魅力的だと思います。
同じ時期に重なった参加者同士でグループLINEを作って、今でも「今こんなところを旅しているよ」と報告しあったりしています。ちょうどある方が、「DMC高野山でのまかないは『はたらく旅』の中でもトップクラスだ」と振り返っておられました。
カフェ雫で大人気のお昼のまかない「精進カレー」!
カフェ雫での勤務後にはもう一つの名物「こうやくんもなか」と猿田彦珈琲「高野山ブレンド」で一息ついてから帰宅
そういう経験は高野山だからこそより良いものになるんでしょうか?
そうですね。自分の場合は、カフェ雫のことを教えてくれた友人と、ドバイの仕事先で一緒だった時に金の三鈷杵の袈裟止めをプレゼントしてくれました。それがきっかけになって、空海さんにも興味を持ち、帰国して「高野山」にも一度観光で来ました。その時は、日帰りでさっと見て帰りましたが、やっぱり「いつかまた来たい」と思っていて、今回の「はたらく旅」に参加しました。
高野山には、何か人を惹きつけるというか、特別な非日常感がある気がします。何かしら目的意識をはっきり持ってお越しになっている方が多いような気がして、だからこそ繋がり合えるみたいなこともあるかもしれません。
ちなみに高野山での仕事中、金の三鈷杵の袈裟止めを身につけて仕事していた所、高野山デジタルミュージアムのナビゲーターの長田さんが気づいて、現在は彼もそれを身に着けて仕事をされていると思います。
ドバイで出会った友人からプレゼントされた「金の三鈷杵の袈裟止め」
デジタルミュージアムの長田さんも同じものを身に着けてシアターナビ!
また是非来てくださいね!
はい、是非またよろしくお願いいたします!
高野山・大門の前で記念撮影